■2005年8月11日【??だらけの解散・総選挙】 衆議院の選挙が決まったのですね。8月30日公示、9月11日投票。あっという間の国政選挙です。小泉首相のやり方、おかしいです。 参議院で否決されたから衆議院を解散する。衆議院で仮に小泉自民が勝っても、また参議院にかけるのですか?参議院はこけにされているのも同然ですね。郵政民営化法案に反対したら「造反」になるというのも、おかしい。 国会議員はそれぞれ、自分の良識、政治信念に従って国会という議決機関で、国民の代表として法案に一票を投じるわけで、「造反」でも何でもない。議会制民主主義の当然のルールに則った行為です。しかも同じ党員同士を選挙区でぶつけ合わせる。政策の一つが合わない党員を排除する。政党の私物化ですね。 小泉首相はこの選挙を、郵政民営化の信を問う、と言ってますが、郵政民営化の是非を問うだけだったら、選挙をやる必要はないと思います。直接投票をすればいいのです。その制度がいまなければ、つくる努力をするのが政治家としての責務の果し方です。政治はショーじゃないし、賭け事でもない。国民の生活を守るのが政治の役目です。その方法論として、議会が存在しているはずです。だから政治家が責を負うのは、有権者に対してです。自分の「政治信念」だけが正しい、自分が「法」であるかのような小泉さんの手法は、マスコミでも言われているように、強権です。民主主義と相容れないものだと、私は思います。 情けないのは、そうした首相に唯々諾々と従っている人たち。お先棒をかついで、知ったかぶり風にしゃべるテレビのコメンテーターもうさんくさいです。選挙で、いくら良いこと、口当たりの良いことを言ってもそれを有権者が信じられないのは、国民の生活よりも、「政治家の利害」でしか政治をやらない政治家が多いからです。感覚でわかります。議員は確かにうかってなんぼで、選挙に勝たなければ有権者への公約を果せません。(私も市議会議員の端くれですから候補者心理はよくわかります) 今回の「郵政踏み絵」国会で、解散(選挙)をおどしに使われ、悩みながらも自分の政治信念と反した賛否の表決をした国会議員もいたといいます。有権者からすると納得いかないし、何を信じればいいんだ、となりますよね。私たち有権者が候補者をちゃんと見抜かないといけないのです。が、困りますね、票を入れたい候補者がいない。今の選挙制度は民意をどれだけ反映できているのでしょう??もっと、候補者への選択肢を拡げられる選挙制度にしないと、多様な民意は反映できないのでは? 今回の国政選挙、争点は郵政民営化是か非かじゃない。と私は思います。争点を決めるのは有権者です。私は、郵政民営化の是非だけで投票しません。これからの私たち、子、孫たちが安心して暮らせる社会に向けた政策かどうか、そして候補者への信頼度を総合的にみて投票します。「有権者置き去り選挙」ですけどね。この選挙を行うにあたって、どれだけの税金が経費として投入されるのでしょうか?費用対効果からみて、選挙によってどれだけ政治が、国民の生活がよくなるのでしょうか?医療や福祉など安心して暮らせる基盤整備や情報公開、行政の説明責任がどれだけ進むのでしょうか? ??ばかりの国政選挙です。でも、棄権はだめですね。